読者様の中には、海外就職を目標に掲げている方もいらっしゃるのではないでしょうか。
ただ漠然と夢見ていた子供の頃と違い、現実として見据えると色々な疑問や不安がわいてくると思います。
例えば、
「語学力がないと海外ではやっていけないかな?」
「今から語学の勉強しても、遅すぎるのでは?」
「そもそも海外で働くには、どのくらいの語学力が必要なの?」
「語学力をアップする効率的な方法があればいいのに!」などなど。
このように悩んでおられる方に朗報です!
語学力ゼロだったアラサー・アラフォー女子が、語学を勉強して海外就職できた例もたくさんあるってご存じでしたか?
では、実際にどのくらいの語学力があれば海外就職できるのか、みていきましょう!
目次
海外就職に必要な語学力の指標3つのレベル

海外就職するには、やはり語学のスキルがあると有利です。
ここでは、世界のビジネスで最もよく使われている語学、英語に焦点を当てていきます。
2008年のリーマンショック後から今日まで、日本の各企業が国内から海外に拠点を移し始めているため、英語力が必要な求人が急激に増えてきていることをご存じでしょうか?
英語はこれからの海外ビジネスで欠かすことのできないスキルになってきています。
日本から海外に就職・転職するときに英語力の指標として使われるのが、TOEIC試験のスコアです。
ここでは、TOEIC試験のスコアを参考にしながら、英語力を初級レベル、中級レベル、上級レベルの3つのレベルにざっくりと分けてみます。
初級レベル | TOEICスコア(~500点) | 簡単な会話や読み書きができる |
中級レベル | TOEICスコア(500~800点) | 相手の主張を理解し、自分の意見を伝えられる |
上級レベル | TOEICスコア(800点~) | ビジネスレベルの交渉や商談ができる |
上記を基準に、海外就職に必要な英語力を解説していきますね。
海外就職に必要な語学力ってどのくらい?

海外就職といっても、国や業種、職種によって求められる英語力のレベルは様々です。
必ず高レベルの英語力が求められるわけではありません。
かといって、目指す国や職種によってはネイティブレベルを求められる覚悟が必要な場合もあります。
ここからは、国・業種・職種の3つの視点から海外就職に必要な英語力を解説していきます。
国から見る!海外就職に必要な英語力
海外とひとことで言っても、いろいろな国がありますよね。
海外就職を目指すなら、日常英会話の他にも、ビジネスで通用する英語力が必要です。
ビジネス英語では、日常英会話よりもていねいな表現が求められます。
英会話スクールでもビジネス英語の専門コースがあるほど、ビジネス英語は必須となっています。
ビジネス英語を身に付けると、職場の同僚や上司、顧客との信頼関係も築きやすくなり、ビジネスでの成功につながります。
ここからは、海外の就職先として日本人に人気のある欧米諸国とアジア諸国に焦点を当てて、ビジネスに必要な英語力をまとめてみました。
海外就職に必要な英語力【欧米諸国編】
欧米諸国では、英語を母国語や公用語・準公用語としています。
これらの国々で就職を考える場合、ビジネスシーンでも上級レベルの高い英語力が必要となります。
海外就職に必要な英語力【アジア諸国編】
アジア諸国の場合、欧米諸国ほど高い英語力がなくても就職できる可能性があります。
特に、英語を母国語や公用語・準公用語としていない国では、多少文法などが間違っているブロークンな英語でも通用することが多いからです。
同じアジア諸国でも、シンガポール、マレーシア、フィリピン、インド、香港などの国や地域では、英語が公用語や準公用語になっている(なっていた)ため、就職で求められる英語力も高いレベルになります。

業種から見る!海外就職に必要な語学力
業種別に求められる英語力を調べてみると、国内マーケット中心の業種と海外マーケット中心の業種で大きな差があることがわかります。
海外マーケット中心に展開している「メーカー」「メディカル」「商社・流通」などの業種では、ほとんどの求人で初級レベル以上の英語力が求められています。
また、「金融」「IT」「サービス」などの業種でも、海外進出などの理由で初級レベル以上の英語力が必要となる求人が増えています。
一方「小売り・外食」「メディア」「建設・不動産」などでは、国内マーケット中心の業種なので、今のところ英語力が求められる求人は少ないですが、今後はさらに英語力が必要になると予想されます。

職種から見る!海外就職に必要な語学力
世の中には様々な職種がありますが、ここでは雇用形態別に、
駐在員や外資系企業などからの求人が多い職種
現地採用の求人が多い職種
の2つに分けて、みていきましょう。
それぞれの職種にどのくらいの英語力が必要とされているのか、下の表にまとめてみました。
1.駐在員や外資系企業などからの求人が多い職種
初級レベル以上 | 営業職(日系企業)、WEBエンジニア・IT関連(日系企業)、会計監査・コンサルタント(日系企業)、人事、労務、総務 |
中級レベル以上 | WEBエンジニア・IT関連(外資系企業)、生産管理、工場管理、品質管理、購買、調達、航空、海運、ロジスティクス(流通) |
上級レベル |
駐在員、金融・証券関係、会計監査・コンサルティング(外資系企業) |
2.現地採用の求人が多い職種
初級レベル以上 | 美容師、理容師、保育士、幼稚園教諭、事務員、テレフォンアポインター、塾講師、家庭教師、引っ越し作業員(いずれも、主に現地の日本人対応)、寿司職人、日本料理人 |
中級レベル以上 | 接客員 |
上級レベル以上 | 日本語教師 |

海外就職に必要な語学力をアップする学習法は?

いろいろな視点から海外就職に求められる英語力についてみてきました。
海外での就職を有利にする英語力は、今後ますます必須スキルとなりそうです。
大人になってからでも、やり方次第で英語力アップできますよ。
そこで、初級レベルから上級レベルまで、各レベルに合ったシンプルな英語学習法をまとめてみました!
シンプルな英語学習法
【おすすめの教材】
音源付きの教材(明確な場面設定で、複数の登場人物の会話が中心になっているもの)
- YouTubeなどの英語学習用の動画
- 映画(スクリプトが出版されている映画もあります)
- NHKラジオ講座シリーズ(自分のレベルに合ったもの)
【シンプルな英語学習法】
【1】リピーティング(初級レベル向き)
- テキスト本文はまだ見ないで、音源の単語と表現の発音や意味を理解しながら聞く。
- 自分のレベルに合わせて本文を区切り、一時停止して、音源と同じ発音、スピード、イントネーション、アクセントで、登場人物そっくりにくり返して読む。
- ②の後ではじめてテキスト本文見て、聞き取れなかった単語と表現の発音や意味を確認し、本文を数回音読する。
- もう一度、テキスト全体の意味を確認し、一時停止せずに、音源を聞いた後、正確に1文ずつくり返して音読する。
【2】オーバーラッピング(初級・中級レベル向き)
- 音源を聞いて、テキスト本文の単語と表現の発音や意味を確認する。
- 1文ずつ(長くて10秒くらい)音源を聞き、本文を見ながら、同じタイミング、発音、スピード、イントネーション、アクセントで登場人物そっくりに音読する。
- ②の作業を10~20回繰り返し練習する。
【3】ディクテーション(中級レベル向き)
- 1回音源を聞いて、ざっくりと意味を理解する。
- テキスト本文は見ないで、音源を聞いて、テキスト本文を1文ずつ(難しい場合は区切りの良いところで)一時停止して英文を書きとる。(書きとれるまで何度も聞く)
- テキスト本文を見て、合っているか確認し、間違えたところを中心に復習する。
【4】シャドーイング(上級レベル向き)
- 英語の教材(初めて聞くものでも、聞いたことがあるものでもどちらでもよい)の音源を聞きながら、そのあとにぴったり影のようにくっついて追いかけるように、同じ発音、スピード、イントネーション、アクセントで登場人物そっくりに英語を言う。
- ①が終わったら、テキスト本文を見て、どのくらい内容を聞き取り、理解できたかを確認し、わからなかった単語や表現を覚える。

【実践に近い英語学習法】
実践に近い環境で英語学習すると、さらに効率よく英語力をアップできます!
以下の学習方法で、日本にいながら英語を話す環境が作れますよ♪
- 英会話カフェ
- オンライン英会話
- 英会話スクール
「英会話カフェ」は自分の都合に合わせて参加できて、参加費用もスクールなどに比べるとお安い設定なのがおすすめです。
「オンライン英会話」は、24時間いつでもレッスンが受けられるものもあるので、忙しい社会人も継続しやすい環境が整います。
英会話スクールよりも安い価格設定が魅力です。
オンライン英会話について詳しくはこちらをご覧ください。
「英会話スクール」は、カウンセラーやトレイナーが付いて、きめ細かに自分にあったカリキュラムで英語を学習できます。
しかもオンラインをスタートさせている英会話スクールもたくさんあり、自宅にいながらハイレベルなレッスンが受けられます。
英会話スクールについてはこちらにまとめてありますので、よろしければご覧ください。
日常生活に英語を取り入れて、自分が今まで学習した英語の表現をなるべく使ってみましょう!

海外就職に有利な語学力をつけよう!
国、業種、職種によって求められる英語力は違いますが、海外就職は夢ではありません。
もちろん、現地で生活するためにもある程度の英語力は必要です。
そのための学習法も紹介しました。
- 海外就職に必要な英語力のレベルを知る【国・業種・職種から】
- シンプルな英語学習法【リピーティング・ディクテーション・オーバーラッピング・シャドーイング】
- 実践に近い英語学習法【英会話カフェ・オンライン英会話・英会話スクール】
今は初級レベルでも、勉強すれば英語力はアップしていきます。
私が英会話スクールに通いはじめたのは20代後半で、完全に初級レベルでした。
何度も挫折してきたけど諦めきれず、本気で勉強して勉強したら、海外在住という夢を叶えることができました。
ぜひ、目標に向かって突き進んでください。
ご紹介した英語学習を毎日楽しみながら継続していけば、海外就職への道が開けてきますよ!

最後までお読みいただき、ありがとうございました♪