いまや街を歩けば英会話教室に当たるというぐらい、英語を学べる教室はたくさんありますよね。
それはつまり、英語を習わせたい!と希望する親が多いということ。
0歳から習わせているお母さんもいっぱいいるそうです。
現在、子供の習い事ランキングでは「英語教室」は堂々2位にランクイン!
習い事をしている子供のうち、5人に1人が英語を習っているそうです。
しかし、せっかく習い始めた英語教室。
急に子供が「もう行きたくない…」と言い出したら、どうしますか?
親としては、焦ってしまいますよね…。
子供の気持ちを尊重してやるべきなのか、続けさせて壁を乗り越えさせるべきか。
そんなときにまず親が考えるべき原因とその解決法を5つ、ご紹介したいと思います!
子供が英語教室を嫌がるのはなぜ?
まずは、英語教室に通っているのはお子さんの意志ですか?お母さんの意志ですか?
0歳から4歳くらいまでは、親の意志で教室に通わせている場合がほとんどかと思います。
5歳以上になると、自立心や好奇心が芽生えて、自分からやりたいと希望することもあるでしょう。
ただ、教室に通うのが親の意志であれ、子供の希望であれ「行きたくないなあ…」と気持ちがしぼむことは、どんな子にだってありうることですよね。
そんなとき、ぜったいに無理やり連れて行かないでください。
子供の意見や気持ちも聞かず、無理に通わせるのはやめましょう。
英語を嫌いになってしまう可能性もあります。
行きたがらない背景には、かならず理由があります。
このサイトにたどり着いたあなたには、その理由をちゃんと見つけて、解決してほしい!
そんな思いで、ひとつずつ原因と解決法をご紹介していきます。
1.英語を学ぶのは親の意志?子供の希望?
まずは、さきほど書いたように「英語の教室に通うことは、親の意志なのか子供の意志なのか」。
もし親の意志であるなら、習わせたい理由はいろいろあるでしょう。
- 将来役に立つから。
- 学校の授業についていけるように。
- 幼いうちのほうが身につきやすいから。
確かに英語が話せるようになれば子供は、将来いろんな場面で大きな強みになるかもしれません。
けれど、子供の意志を無視して親の考えを押し付けていないか、考えてみましょう。
5歳くらいまでの子供は、まだお母さんと一緒にいたい時期かもしれません。
英語教室が嫌いなのではなくて、お母さんと離れるのが嫌なのかもしれません。
お母さんと一緒に授業を受ける場合もあるでしょうが、授業よりもお母さんだけと遊びたいのかもしれません。
小学生以上になれば、友達と遊んでいるほうが楽しい!と思ってしまうのかもしれませんね。
子供は「いま、目の前の楽しいこと」に全力で向かっていくものです。
親は子供の将来のためを思って…と先を見据えて今に備えたりしますが、子供にはその理屈は通用しません。
本当に自分がやりたい!と思ったことにしか、全力を出せないのです。
なので、もし親の意志で始めたのであれば、無理強いはしないでください。
小学生以上なら、本人の気持ちを聞いてあげましょう。
行きたくない理由や、本心を話してくれるのではないでしょうか。
もし話してくれなくても大丈夫。次から紹介する原因の中で、どれか当てはまるものが出てくるはずです。
また、5~6歳くらいまでは自分の口で話すのは難しいですよね。
そんな場合も、ぜひ次に続く原因の中から「これだ!」と思うものを探し当ててみてください。
2.先生との相性が合わない
次に「子供と先生との相性が合っていない」という理由があげられます。
先生が厳しかったり、口調が強かったり、どうにも苦手だなと感じてしまう。
そうすると当然、楽しくレッスンするなんて到底無理!となってしまいますよね。
最近の英語教室は、ネイティブの先生であることも多いです。
親にとっては「きれいな発音が身につく!」と嬉しく感じることですが、子供にとってはどうでしょう?
英語は日本語に比べて抑揚が強く、話すときに大きなアクションがついてくることがあります。
もしかしたら子供は、馴染みのない話し方とアクションに、びっくりしているのかもしれません。
髪色や肌色、顔立ちが全く違う外国人になかなか慣れ親しむことができないのかもしれません。
先生と相性が合わないのかも…そういったときは日本人の先生を探したり、他の教室を探すことになるでしょう。
ひとつの案として「オンライン英会話」という手段があります。
文字どおり、インターネットを通じてオンラインで先生と英語を勉強する方法です。
親も一緒にレッスンを体験できるので、子供の学びの様子や先生との相性もバッチリ分かります。
オンラインの子供向け英語教室はこちらで紹介していますので、ぜひ見てみてくださいね。
3.集団が苦手、歌や踊りが苦手
また、特に小さい子供は持って生まれた性格的に「集団が苦手、歌や踊りが苦手」という子もいるでしょう。
子供は成長段階によって、また年齢や月齢によっても、集団への関わり方や体を動かすことへの興味が変わっていきます。
子供の性格や体質、性質それぞれが違うので、この場合は様々な原因が考えられると思います。
主なものを4つ挙げてみると…
- 知らない人とレッスンを受けることがストレス
- 自分のペースで好きなことをやりたいタイプ
- 歌ったり踊ったりという動作が苦手
- 他の子の動きについていけていない
これらに分類されるかと思います。
では①から順番に詳しく見ていきましょう。
①知らない人とレッスンを受けることがストレスである
発達段階によるものか、年齢や月齢によるものか、性格によるものか…いずれにせよ「人見知り」の可能性です。
それは一過性のものもあるし、生来の性格である場合もあります。
この場合、知らない人ばかりに囲まれたレッスン環境は、結構なストレスになってしまうはずです。
②自分のペースで、好きなことをやりたいタイプ
一匹狼タイプですね。
「みんなと一緒にこれをやりましょう~!」という場面になると、スーッとその場から消えてしまう。
自分のペースを乱されたくなく、自分の好奇心が向くことにしか興味を持てないタイプです。
③歌ったり踊ったり、という動作が苦手
子供たちがみんな歌や踊りが好きかというと、そうでもありません。
特に男の子の中には、人前で踊ることが恥ずかしい!と思う子も多いでしょう。
そんな場合も、歌や踊りばかりのレッスンは楽しいどころか苦痛になってしまいますよね。
④他の子の動きについていけていない
やはり子供の性質は様々で、同じ年齢の子に比べて動作や言葉がゆっくりな子もいます。
他の子が出来ている歌や踊り、英語フレーズをなかなか覚えられず、後れを取って焦っているのかもしれません。
では、これらの原因に当てはまるとき、どうしたらよいのでしょうか?
親からすると
「もうちょっと頑張って、みんなに合わせてよ~!」
「歌も踊りも、遊びみたいなものだし楽しいじゃない?なんで嫌なのー!」
と頭を抱えてしまうかもしれません。
この一見すると親としては困ってしまうような、心配してしまうような性格も「立派な個性」なんです。
親からすると不安要素でも、ひっくりかえせば短所は長所。
①人見知りの子は、人の気持ちを強く意識するので人の気持ちをよく理解できるでしょうし、
②一匹狼タイプな子は自分の求めるものにひたむきなので、一つの事をとことん突き詰めていくかもしれません。
③歌や踊りが苦手な子は、それ以外のスポーツやインドアな活動がとても得意なのかもしれないし、
④他の子の動きに遅れて焦ってしまう子は、慎重でじっくりきちんと物事に取り組むタイプなのもしれません。
長い目で見てあげて、本人が希望しないのであれば「英語でなくてもいのでは?」という他の可能性も考えてあげてください。
本人に合った習い事がほかにもあるのかもしれません。
どうしても英語を…という場合はやはり、オンライン英会話やテキストから学ぶ方法、家に講師を呼ぶ形で学ぶ方法を考えるのも、手だと思いますよ。
4.その教室は親が信頼できてる?
4つ目の原因は、通わせている英語教室を「親が信頼できているか」。
子供は親の気持ちを見透かしています。
表面上ではわからないことも、直感的にその裏の心理を見抜く力を持っています。
「この教室でなら大丈夫。子供を任せられる。」と思えているでしょうか。
「もっといい所があるのでは…」「あの先生ちょっと苦手だわ」そんなふうに親の気持ちが揺れていると、子供はそれを敏感にキャッチします。
「この教室は親が不安になるような場所なのかな?」子供がそう思ってしまったら、楽しく通うなんて無理になってしまいますよね。
もしレッスンや先生に不安点があるならば、先生に掛け合うなどして相談してみましょう。
親が信頼した教室ならば、子供の気持ちもぶれることなく、楽しく通うようになるかもしれません。
どれもあてはまらなかった場合は…?
最後の原因として挙げられるのは「上記のどれにも当てはまらない!」というお手上げ状態です。
5.どれも原因ではない!その正体は子供の中の”モヤモヤ”
最後は、本人の中にもはっきりとした原因がない!という場合です。
子供は、自分の感情や意志をうまく外に出せないことがあります。
自分の中に生まれた感情がなにか、どう表現すればいいか、経験値と言葉の少なさのために自分の中で処理しきれないのです。
そうした日常のモヤモヤをなんとか親に理解してほしい!
そのために、急に駄々をこねてみたり、かんしゃくを起こしたりという行動に出たりするのです。
英語の教室が嫌なわけではなくて、ただ自分の中にある日常のモヤモヤを「習い事に行きたくない!」という主張で表現しているのかもしれませんね。
同じようなこと、子供の時の自分を振り返ると思い当たりませんか?
そのとき泣きながら「なんで自分、こんなに泣いてるんだろう?」って冷静に思ってる自分もいました(笑)
きっと日常のモヤモヤが積もり積もって、ささいなことをきっかけに弾けてしまったんでしょうね。
そんなときは、もう親も子供も何も考えなくていいです!
解決法は思いっきりハグする!!
全然関係ない話を、いっぱいする!!
笑ったり泣いたり、子供と目いっぱい向き合ってみてください。
親も子供も一緒に心が満たされたら、悩んでいることもどうでもよくなってくるはず。
自然にまた、教室に足が向くようになるのかもしれませんよ。
何よりの解決法は「親も楽しむ!」
今回はお子さんが英語塾に行きたがらない原因と解決法を考えてみました。
どれもこれも当てはまらない気がするかもしれないし、どれも当てはまるような気もするかもしれません。
悩みのループって連鎖して、なかなか出口が見えないんですよね…。
もしかしたら一番の解決法は「親の背中を見せる」ということかもしれません。
あなたは英語が好きですか?
日常で楽しく英語に接していますか?
親の背中をよく見ている子供は、それを見透かしているのかもしれません。
なにも完ぺきな英語を流暢に話さなくてもいいんです。
ちょっと目に入った食べ物を子供と英単語クイズしてみるとか。
好きな英語の歌を見つけてみるとか。
海外旅行を計画する…まで行かなくても、地域の外国人交流イベントに参加してみるとか。
英語の教室で習ったことを「お母さんにも教えて!」と子供に先生になってもらってもいいんです(笑)
そうして、親も子供も英語を楽しむ♪ということを日常的にしていたらきっと、知らぬ間に英語を好きになっているのではないでしょうか。
英語の楽しさを知った子供は、ぐんぐんと自分から吸収していくようになるでしょう。
そうなれば、もっと英語に触れたい!英語を話したい!と自然に思うようになります。
楽しい!と思ったことに向かう子供の成長力は無限大です。
あなたとあなたのお子さんの英語ライフが、どうか楽しくずっと続くものでありますように♪
最後までお読みいただきありがとうございました。