いつもはベトナム北部を中心に皆様に色々ご紹介しておりますが、今回はホーチミンに行く機会がありました。
行ってみるとハノイとはまたかなり異なる雰囲気でしたので、少しでもその雰囲気を皆様にお伝えできたらと思います。
常夏のホーチミンは1月から3月が観光のベストシーズン!
物価もリーズナブルなベトナム1番の経済規模をほこるホーチミンシティの今をご紹介します♪
ベトナムの経済の中心地、ホーチミンシティはこんなところ!
場所や気候
ホーチミンは地図を見ていただくとわかりますが、ベトナムでもかなり南の方に位置しています。
ハノイからは直線距離で1137キロほど離れてますので、東京から鹿児島が直線距離で1000キロ弱なので、かなりの距離になることがおわかりいただけると思います。
時差はベトナム全土で同じですが、日本より2時間遅れ。時差ぼけなどの心配はご無用です。
ただ、これだけ距離が離れていますので、もちろんかなり気候も変わってきます…
地理の授業で聞いたことがある方もいらっしゃるかもしれませんが、ホーチミンシティは「熱帯モンスーン気候」で年間を通して気温が高く(最高気温30~35℃、最低気温20~25℃)、湿度も高いです。
モンスーン(季節風)の影響を受けるため、乾季があります。
気温:年間を通し、最高気温30℃~35℃くらい(日本の真夏に近い)
湿度:平均70%と湿度も高い。
気候:雨期5~11月、乾季12月~4月
実際に来てみると日本よりも日差しがきついですが、街中は植物や噴水・池などが意識的に配置されているようで、日陰に入ると涼しいです。
大通りも川からの風でとても心地よい木陰が随所にありました♪
ホーチミンシティの由来
ホーチミンシティは元をたどると、何度も名前が変わっているのですが、一般的にはサイゴンと呼ばれていました。
そして今も、市内の随所でサイゴンという地名が利用されています。
未だに駅名や港名、空港の略称もサイゴンのままです。
サイゴンの名前が今も利用されるのには、歴史上のホー・チ・ミンと区別するためという理由もあります。
また、ホーチミンと呼ぶ場合でも、ホーチミン「市」や、ホーチミン「シティ」として区別されています。
元は小さな漁村からの始まりですが、カンボジア領→ベトナム領→フランス統治→南ベトナム領→ベトナム戦争→現在のベトナム領という複雑な歴史をたどってきています。
中でも、フランスの植民地風の建物様式が色濃く残っているため、「極東の真珠」や「東洋のパリ」と呼ばれているんです!
その当時の建物も今はベトナム政府が利用したり、博物館や美術館など、様々な形で今も活躍しています。
飾りではなく、今も人が利用していることでよりしっかりと残されている印象を受けました。
必見!観光スポット
先ほどご説明した通り、ホーチミンシティにはフランスの影響を受けた建造物がたくさんあります。
その他にもスラム街あり、日本人街、中華街ありで複雑に入り混じっていることで、ベトナムらしさを出してくれています。
- 統一会堂
- サイゴン大教会
- サイゴン中央郵便局
- タンディン教会
- ホーチミン歌劇場
- ホーチミン美術館
- ホーチミン人民委員会庁舎
統一会堂
こちらの統一会堂は、名前の変化とともに以下の歴史があります。
1873年~1945年 ノロドン宮殿
ベトナムがフランス領インドシナのころに造られて、知事や総督に利用されていました。
1955年~1962年 独立宮殿
フランス撤収後、南ベトナム(ベトナム共和国)が改名。国内クーデターにより壊され、解体することになる。
1966年~1975年 独立宮殿(南ベトナム大統領府・官邸)
現地の建築家の現代建築として再建され、南ベトナムの大統領府・官邸として利用される。北ベトナム軍からの爆撃や戦車での大統領府への突入によって、首都陥落、南ベトナムという国はなくなりました。
1976年~現在 統一会堂
ベトナム社会主義共和国の成立後、統一会堂に改名される。大統領府だったころの内装のままで、国際会議場や博物館として利用されています。
すごい歴史がある土地ですが、今はとても素敵な観光スポット♪
ゆっくり観光できるならば、建物の中もオススメです。
開館時間 | 8:00~17:30(チケット販売時間は8:00~16:00) |
入場料金 | 30000VND(150円弱) |
住所 | 135 Nam Kỳ Khởi Nghĩa, Phường Bến Thành, Quận 1, Hồ Chí Minh 700000 |
サイゴン大教会
サイゴン大教会はフランスの植民地時代にフランスから来た人のために造られた教会です。
オレンジがかったピンク?が鮮やかでとてもきれいですが、現在は工事中の為、主に後ろ側が足場に覆われていました(2020/3現在)
ミサは通常通り行われているようですが、一般人は入れないのだとか…
でも、建物の外観を見るだけでも圧倒されますよね!
ちなみに後ろ側はこんな感じ。2020年中には終わるのでしょうか。
住所 | 01 Công xã Paris, Bến Nghé, Quận 1, Hồ Chí Minh |
2020年3月現在、一般人は入ることができないようです。
サイゴン中央郵便局
郵便局は先ほどの写真には写りこんでいなかったですが、サイゴン大教会のすぐ隣にあります。
中はホー・チ・ミンさんの肖像画がかけられており、とても天井が高いです。
昔の公衆電話ボックスと主要各国の時間が表示された時計が入ってすぐ両サイドにいくつも設置されていますが、今は利用されていないようです。
外にも中にも土産物やポストカードを販売するお店がいくつもあります。
立体切り絵のポストカードがおしゃれでお勧めです♪
是非、ベトナムに来た記念に郵便を送ってみてはいかがでしょうか?
小包は必ず中身を検査されますので、綺麗なラッピングなどは無意味になってしまいますのでご注意ください…
住所 | 2 Công xã Paris, Bến Nghé, Quận 1, Hồ Chí Minh |
開局時間 | 平日7:00~19:00、土日8:00~18:00 |
タンディン教会
教会内部に入れないのはおなじみの事ですが、歴史ある建物がこんなにカワイイピンク色だと、やはり写真に収めたいという人が後を絶ちません。
私が見に行った時もおそらく日本人の二人組がいろんな角度から記念写真を撮っていました。
目の前がすぐ道路なので、写真が少し取りにくかったですね…
住所 | 174 Hai Bà Trưng, Phường 8, Quận 1, Hồ Chí Minh |
ホーチミン歌劇場(サイゴンオペラハウス)
もともと、フランス人たちにより作られたオペラハウスですが、1956年~1975年までは南ベトナム共和国の下院議会の議場としてもつかわれていたそうです!
~現在はオペラハウスとしてまた利用されています。
私が見たときはバンブー(竹)サーカスという催しものをやっていました。
ここも写真に映えますので、よく一眼レフカメラを持った外国人の方が写真を撮られていますよ~
住所 | 07 Công Trường Lam Sơn, Bến Nghé, Quận 1, Hồ Chí Minh 700000 |
開演時間 | 演目によるが、18:00からのものが多い。 |
料金 | 演目、座席により 700000VND~1600000VND(3500円~8000円弱くらい) |
ホーチミン美術館
ホーチミン滞在の中で、個人的に一番オススメだったのがホーチミン美術館です。
敷地内に3棟の建物があり、それぞれ違うテーマの展示物が展示されています。
写真に写っている棟の中庭が美しく、ステンドグラスもきれいで、今は使われていないエレベーターすら趣深くて、見所しかないです!
真ん中が箱庭のようになっています。
この両サイドの建物に美術品がたくさん展示されており、全館見るとなると、さらっと見ても1時間以上はかかるかなと思います。
絵や骨董、版画、像だけでなく、建物自体が素晴らしいので、是非見ていただきたいポイントです。
中は割と涼しいですし、繊細な作品は冷房の効いたお部屋に展示されています。
住所 | 97A Phó Đức Chính, Phường Nguyễn Thái Bình, Quận 1, Hồ Chí Minh |
開館時間 | 8:00~17:00 |
料金 | 大人30000VND(約150円) |
ホーチミン人民委員会庁舎
こちらはもともとサイゴン市庁舎として建てられ、今はホーチミン人民委員会が利用しています。
こちらも中は見学できませんが、政府の施設なのに外観の写真撮影はOKな寛大な建物です♪
(ベトナムは政府施設などの写真撮影は禁止されています。)
目の前のグエンフエ通りの真ん中には公園や噴水、ホー・チ・ミンの像が設置されており、いかにもメイン通りといった感じです。
観光客だけでなく地元の方も木陰のベンチでよく休んでいる光景を目にしますので、それだけここは愛されているのだろうな、と感じました。
グエンフエ通りにはたくさんの飲食店や土産物店があり、夜は賑やかです。
少し高層階のお店で夜風に吹かれながらの夕食やお酒タイムも素敵ですね♪
住所 | Số 86 Lê Thánh Tôn, Bến Nghé, Quận 1, Hồ Chí Minh 710212 |
写真は外観のみOK。中には入れません。
ベトナムの経済の中心地、ホーチミンシティのまとめ
ホーチミンシティに少し興味を持っていただけた方は、是非おいでになってくださいね!
個人的に普段生活するハノイよりも開かれている、自由な印象を受けました。
海外からの観光客も多いですので、英語対応できるお店がかなり多いように感じました。
しかし日本語が通じるのは一部の日本人狙いのお店(和食やラーメン屋など)とバイクタクシーのおじさんくらいです。
基本会話は英語で身につけておきたいですね!
あと、ホーチミンシティに地下鉄が建設中なのですが、実は日本企業が請け負っていて、私たちが知らないだけで、国としては密接なお付き合いがあるのだと、今更ながらに感じました。
地下鉄が完成したら乗ってみたいですね!
皆様がベトナムに来てくださるのをお待ちしております♪